研究課題/領域番号 |
18H02751
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
大森 哲郎 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (00221135)
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研究分担者 |
沼田 周助 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (10403726)
渡部 真也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (90563825)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 臨床精神分子遺伝学 / オミックス解析 / うつ病 / 診断マーカー |
研究成果の概要 |
オミックス解析技術を導入してうつ病の診断マーカーの作成を試み、カスタム化した簡便な測定方法の検討も行った。マーカー候補のグルタミン酸の実用的測定方法として酵素法による測定を確立した。グルタミン酸は単独では特異性が低く、また治療反応性との有意な関連は認めなかった。メチル化修飾変化によるマーカー候補サイトのLoop-Mediated Isothermal Amplification(LAMP)法による測定を試みたが、健常者との小さい差異の検出は難しいことが判明した。双極性障害では、特定の遺伝子群では気分安定薬の影響を受けることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先端的オミックス解析を使用して複数の指標を抽出し、それをうつ病の診断補助マーカーとする国際的にみても先駆的な試みであり、学術的意義は高い。これまでの生物学的指標はひとつの測定値に依拠していたため、感度と特異性に限界があり、実用レベルには至っていない。本研究は、先端的測定技術を用いて、複数の指標を検討して、それらを組み合わせることによって、うつ病の診断評価を高い精度で可能とする道を開いた。技術的進歩によって解析は安価で迅速となり、しかも被験者負担が数mlの採血のみなので患者の同意を得やすく、どこの診察室でも施行可能な検査となる可能性を持っている。
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