研究課題/領域番号 |
18H02779
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
堀川 幸男 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (10323370)
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研究分担者 |
塩谷 真由美 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (10293565)
飯塚 勝美 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (40431712)
細道 一善 金沢大学, 医学系, 准教授 (50420948)
矢部 大介 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60378643)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2018年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | MODY / 原因遺伝子 / HNF / 単一遺伝子疾患 / 多因子疾患 / インスリン分泌 / 次世代シークエンサー / コピー数変異 / エンハンサー / エクソーム / in situ hybridization / 機能ゲノミクス / 遺伝子診断 / 候補遺伝子パネル / インスリン分泌不全 / 細胞骨格分子 / トランスクリプトーム / レギュローム |
研究成果の概要 |
「膵島機能ネットワーク」の視点を考慮した連鎖解析とNGSによるエクソームの組み合わせにより細胞骨格分子であるMYO5Aを有力な新規MODY候補遺伝子として同定した。一方、超高感度質量分析器に2型糖尿病感受性遺伝子カルパイン10を供して解析し、微小管結合蛋白(MAP1B)が標的基質であることを見出したが、興味深いことに、MAP1BとMYO5Aは細胞骨格における重要なパートナーであり、インスリン分泌において協調している可能性を見出した。またグルコキナーゼのセレブロンによるユビキチン化を介した新規制御機構を明らかにして、MODY2におけるアルギニンに対するインスリン分泌低反応の機序を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MODY1-6 遺伝子にコードされる一連のHNF転写因子ネットワークの知見は、インスリン分泌調節のみならず、膵島の発生・分化のプログラムの理解に大きく貢献した。新規MODY候補遺伝子MYO5AとMAP1Bの相互作用やグルコキナーゼ(MODY2)のアルギニンを介した新規制御機構など膵島における新たな機能プログラムの解明は、新規インスリン分泌促進薬の開発研究やその周辺因子による膵島再生や新生による糖尿病根治的治療の開発研究にも発展しうる。さらに本研究成果は、メンデル遺伝のみならず、多因子疾患である2型糖尿病にも貢献する一方、本戦略成果は他の遺伝性の希少疾患の解析モデルにもなるであろう。
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