研究課題
基盤研究(B)
小腸上皮のPaneth細胞が分泌する抗菌ペプチドαディフェンシンは腸内細菌叢を制御することに着目してPaneth細胞分泌を可視化し、分泌誘導刺激に内腔側または基底膜側からという選択性があること、分泌後に顆粒を再形成することを明らかにし、自然免疫および腸内細菌との共生におけるPaneth細胞のダイナミックな機能を示した。クローン病モデルマウスで病態進展に伴うαディフェンシンの質と量の異常と腸内細菌叢破綻の相関をはじめて明らかにし、腸内環境の統御から炎症性腸疾患の治療戦略を示した。
Paneth細胞の顆粒分泌評価系を確立し、コリン作動性刺激や細菌刺激でαディフェンシンを分泌することが示されて以来長年ディベートが続いていたPaneth細胞分泌応答の重要な課題を解決した学術的意義を有する。また、クローン病モデルマウスでPaneth細胞の過剰な小胞体ストレスがαディフェンシンの質的異常を生じ、還元型αディフェンシン分泌が腸内細菌叢破綻と腸炎進展を起こすことを示し、クローン病の病態理解と新規治療開発に新しい方向性を与えた学術的・社会的意義が大きい。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 3件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 13件) 学会発表 (38件) (うち国際学会 7件、 招待講演 12件)
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