研究課題/領域番号 |
18H02801
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
田中 稔 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 細胞療法開発研究室長 (80321909)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2020年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 線維化 / マクロファージ / 星細胞 / サイトカイン / 細胞間相互作用 / 肝線維化 / 肝星細胞 / 診断マーカー |
研究成果の概要 |
オンコスタチンM(OSM)が強力な肝線維化誘導作用を有するという発見に基づき、線維化進行過程における肝星細胞と肝マクロファージによる細胞間相互作用の一端を明らかにした。慢性肝障害モデルを施した野生型とOSM KOマウスから肝常在マクロファージであるクッパー細胞と骨髄由来マクロファージをそれぞれ回収し、RNA-seq解析に供した結果、骨髄由来マクロファージでOSM依存的に誘導される線維化関連分子を複数同定することができた。それらの分子の中には、肝線維化時に肝臓で発現上昇するとともに、アデノ随伴ウイルスを用いてマウス正常肝内で発現させると線維化を誘導する新規分子が含まれていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性肝障害が長い経過を辿ると肝線維化が進行し、やがては肝硬変・肝発がんに至る。そのため、肝線維化の治療法の開発は喫緊の課題となっているが、未だ有効な治療法は確立されていない。肝線維化は多くの細胞が関わる複雑なプロセスにより進行することが想定されているが、その全容については不明な点が多く残る。本研究では肝星細胞と肝マクロファージ間の細胞間相互作用が肝線維化において重要であることを明らかにするとともに、マクロファージが産生する新規線維化促進因子の同定にも成功しており、今後、新たな治療法の開発につながることが期待される。
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