研究課題/領域番号 |
18H02816
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中島 裕史 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00322024)
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研究分担者 |
須藤 明 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50447306)
鈴木 浩太郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (90554634)
玉地 智宏 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (20456015)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 気管支喘息 / 気道上皮細胞 / 樹状細胞 / スーパーエンハンサー / 上皮細胞 / 相互作用 / 網羅的解析 / 喘息 |
研究成果の概要 |
気管支喘息の病態形成には気道上皮細胞などの組織構築細胞とT細胞、樹状細胞(DCs)、自然リンパ球などの免疫細胞との相互作用が重要なことが示唆されているがその詳細は依然不明である。本研究では、気道上皮細胞、及びDCsの高純度単離法と、RNAシークエンス、クロマチン免疫沈降シークエンスなどの解析技術を用いて、アレルゲン刺激下の気道上皮細胞とDCsの相互作用の分子機構を解析した。その結果、アレルギー性気道炎症の成立過程では、気道上皮細胞とDCsの複雑な細胞間相互作用が連鎖的に誘導され、樹状細胞の形質変化と1型炎症、2型炎症、2型+3型炎症の動的変化をもたらすことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気管支喘息は人口の約6%が罹患するアレルギー性呼吸器疾患である。吸入ステロイド薬が普及した現在においても、依然として十分なコントロールが得られない難治性喘息患者が5%程度存在し、新たなコンセプトに基づく治療法の開発が待たれる。本研究により、アレルギー性気道炎症誘導時の気道上皮細胞と樹状細胞のスーパーエンハンサーとスーパーエンハンサー関連遺伝子が明らかとなり、喘息の発症機構の一端が明らかになった。さらなる研究により、アレルギー性気道炎症の誘導に関与する気道上皮細胞と樹状細胞の相互作用を制御する重要因子が同定され、新たな病態の理解に基づく創薬基盤が確立されることが期待される。
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