研究課題/領域番号 |
18H02817
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
西條 康夫 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10270828)
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研究分担者 |
笹岡 俊邦 新潟大学, 脳研究所, 教授 (50222005)
味岡 洋一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80222610)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | 肺再生 / 胚盤胞補完法 / ES細胞 / 異種間キメラ / FGF10 / ES細胞 |
研究成果の概要 |
FGF10遺伝子変異複合ヘテロマウスにマウスES細胞を移入したキメラマスを成獣まで飼育したマウス肺を解析した。得られた肺上皮細胞の80%以上はES細胞由来であった。一方、間質細胞は50%前後がES細胞由来であった。これらの研究成果はCell Rep. (2020 ;31:107626)に発表した。またFGF10遺伝子変異複合ヘテロマウスにラットES細胞を移入したキメラマスを作出した。キメラ率は低いが、肺の発生が確認され、ラットES細胞により、肺発生が回復することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臓器移植の最大の課題は、提供臓器が足りないことである。多能性幹細胞由来の肺を作ることが出来れば、この課題は解決可能である。肺を欠損するマウスの発生初期の胚盤胞に、正常なES細胞を注入してマウス産仔を得た。このマウスには正常の肺が発生しており、肺細胞の大部分はES細胞由来であった。また、このマウスは成獣まで生きることが出来た。この研究は、肺を欠損する動物において多能性幹細胞由来の肺を作り出すことができることを示した研究成果である。この研究を更にすすめ大型動物でヒト多能性幹細胞由来の肺をくつることが理論上可能であることが明らかとなった。
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