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骨髄造血大環境としての骨組織の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18H02837
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

片山 義雄  神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (80397885)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
キーワード骨髄環境 / 造血 / 骨組織
研究成果の概要

骨髄脂質メディエーターの解析において、交感神経シグナルを受けた骨髄未分化好中球において、脂質メディエーターをリガンドとする受容体型転写因子PPARδの発現が増強し、食餌により骨髄に供給される脂質のうち特にω3脂肪酸がこの受容体に作用することで骨髄血管透過性が制御されていることを発見した。また、交感神経シグナルは骨髄を低酸素状態にし、この刺激で赤芽球からFGF23が産生され、これが未分化造血細胞のケモカイン受容体の機能を抑制することで血球の位置どりを制御している構図も明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

骨髄移植は難治性造血器疾患に対して治癒を望める非常に重要な治療法です。近年では、サイトカインG-CSFを健常人に投与することで、本来ほぼ骨髄にしか存在しない造血幹細胞を末梢血に動員してこれを集め、骨髄の代わりに移植する末梢血幹細胞移植が主流となりました。しかし、G-CSFによる動員はその効果発現メカニズムの理解が不十分であり、また10-20%程度の予知できない動員不全のケースがあり、臨床的に問題です。本研究成果は、動員を起こさせるのに必須の骨髄内因子を発見するとともに、食餌中の特定の脂質が動員不全の鍵として働いていることを明らかにしています。臨床現場の問題解決につながる成果です。

報告書

(4件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] FGF-23 from erythroblasts promotes hematopoietic progenitor mobilization2021

    • 著者名/発表者名
      Ishii Shinichi、Suzuki Tomohide、Wakahashi Kanako、Asada Noboru、Kawano Yuko、Kawano Hiroki、Sada Akiko、Minagawa Kentaro、Nakamura Yukio、Mizuno Seiya、Takahashi Satoru、Matsui Toshimitsu、Katayama Yoshio
    • 雑誌名

      Blood

      巻: 137 号: 11 ページ: 1457-1467

    • DOI

      10.1182/blood.2020007172

    • NAID

      120007002610

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-01-27  

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