研究課題/領域番号 |
18H02848
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
中尾 篤人 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (80317445)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
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キーワード | アレルギー / 概日時計 / マスト細胞 / 時間医学 / 老化 / circadian clock / mast cells / allergy |
研究成果の概要 |
時間アレルギー学とはアレルギーと概日時計との関連を解明する新しい領域である。時間アレルギー学をさらに発展させることを目的として、本研究では(1)マスト細胞における概日時計制御遺伝子(群)の網羅的同定とその機能解析(2)老化がマスト細胞概日時計リズムとアレルギー反応に及ぼす影響(3)マスト細胞概日時計リズムに影響を与える化合物の同定とアレルギー反応への効果の3項目について検討した。その結果マスト細胞内で概日リズム性の転写制御を受ける約100個の遺伝子群の同定、老化による概日時計リズムの減衰とアレルギー反応の低下、時計遺伝子Rev-ERBアゴニストのアレルギー反応抑制作用を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アレルギー疾患の時間医学「時間アレルギー学」の基礎研究は、研究代表者が2011年に論文を発表したことが端緒となり、以来この分野をリードしている。本研究はこの独自性のある研究をさらに進展させるものとして位置づけられる。本研究成果である(1)マスト細胞内において概日時計によって制御される遺伝子群の同定(2)老化に伴う概日時計機能の減衰とそのアレルギー反応への影響(3)概日時計を制御する化合物のアレルギー反応抑制作用の同定は、アレルギー疾患における時間依存的な病態の理解を進め、老化という生理学的要因がアレルギーに及ぼす影響を明らかにし、また非免疫学的な発想の創薬を発展させるための基盤となる。
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