研究課題/領域番号 |
18H02856
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
伊澤 晴彦 国立感染症研究所, 昆虫医科学部, 室長 (90370965)
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研究分担者 |
深澤 征義 国立感染症研究所, 細胞化学部, 部長 (20291130)
駒形 修 国立感染症研究所, 昆虫医科学部, 主任研究官 (20435712)
沢辺 京子 国立感染症研究所, 昆虫医科学部, 主任研究官 (10215923)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2018年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 節足動物媒介性ウイルス / 宿主細胞 / ゲノム科学 / ゲノム編集 / バイオインフォマティクス |
研究成果の概要 |
蚊媒介性ウイルス研究に有用な蚊由来培養細胞系の開発を試み、ネッタイシマカおよびヒトスジシマカから新規細胞株の樹立に成功した。これら細胞系は各種蚊媒介性ウイルスに対して異なる感受性を示すことが判明した。日本脳炎ウイルスの主要な媒介蚊であるコガタアカイエカの培養細胞NIID-CTRのゲノム配列解析を行い、参照ゲノムアセンブリを得た。また、トランスクリプトーム解析を行い、遺伝子予測や変異解析等を行った。 ウイルス分離・検出に汎用されるVero細胞と比較し、我々が分離したヒト肝がん細胞株Huh7.5.1-8細胞は、いくつかの昆虫及びダニ媒介性ウイルスに対して細胞変性効果が高いことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により樹立に成功した蚊由来培養細胞系は、デングウイルス・ジカウイルス・黄熱ウイルスなど、蚊媒介性ヒト病原ウイルスに対する感受性や宿主範囲ならびに媒介能を規定する分子基盤解明に役立つと期待される。本研究で得られた結果から、NIID-CTR細胞のモデル細胞としての妥当性が示され、コガタアカイエカの生態やウイルスの媒介能に関する分子基盤を明らかにするための重要な情報基盤となると期待される。 我々が分離したHuh7.5.1-8細胞は、既存の昆虫及びダニ媒介性ウイルスの簡便な分離・検出に利用できることが期待され、また、未知の昆虫及びダニ媒介性ウイルスの分離・検出にも有用である可能性がある。
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