研究課題/領域番号 |
18H02888
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 公立学校共済組合四国中央病院(臨床研究センター) (2019-2020) 徳島大学 (2018) |
研究代表者 |
北川 哲也 公立学校共済組合四国中央病院(臨床研究センター), 臨床研究センター, 研究員 (80240886)
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研究分担者 |
中川 竜二 徳島大学, 病院, 講師 (10403685)
北市 隆 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (20335813)
加地 剛 徳島大学, 病院, 准教授 (20467822)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2018年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 臍帯血 / 細胞移植 / 未熟肺血管床 / ヒト臍帯血細胞移植 / モノクロタリン誘発肺血管傷害モデルマウス / 肺血管リモデリング / 低容量肺血管床 / 肺血管床 |
研究成果の概要 |
monocrotaline(MCT)誘発肺高血圧モデルマウスにおいて、経静脈的な骨髄単核球細胞移植が肺高血圧を改善することを見出してきたが、移植細胞採取の点でより低侵襲である臍帯血細胞移植が骨髄幹細胞移植と同程度に肺高血圧を改善するか検討した。研究結果は、1) 免疫欠損マウスのMCT誘発肺高血圧モデルにヒト臍帯血由来の単核球細胞を移植すると、肺高血圧が改善し、その効果発現には血清成分ではなく臍帯血細胞自体が必要であり、2) 移植細胞が一定時間肺組織に留まることが、肺血管床の改善効果に寄与している可能性がある、ことを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、これらの基礎動物研究の成果を足がかりとして、独創的な臨床研究「分娩時に採取した患児の自己臍帯血を、分娩後の低肺血流性心臓病の診断確定後に、自発呼吸が開始され肺血流量が増加しはじめた可及的24時間以内に臍帯血細胞移植を行うことで、低容量肺血管床をより発育させる」に進むことを目的としている。我々のこれまでのマウス傷害肺血管床に対する同種骨髄単核球細胞及びヒト臍帯血細胞異種移植による良好な肺血管床再生実績を基盤として、本研究で更に実用的な基礎研究を培い、やがて新しい安価な治療法を開発しようとする点で、独自性と創造性を有するもので、学術的かつ社会的な意義がある。
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