研究課題/領域番号 |
18H02896
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
内田 寛治 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60302709)
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研究分担者 |
山田 芳嗣 国際医療福祉大学, 国際医療福祉大学三田病院, 教授 (30166748)
比留間 孝広 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40572277)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 敗血症 / 重症感染症 / 手術侵襲 / 免疫抑制 / 免疫賦活 / 重症感染 / 貪食能 / Innate immunity / GM-CSF / IFN-beta |
研究成果の概要 |
ヒトの腹膜炎敗血症のモデルマウスを作成し、肺と腹腔の免疫担当細胞の機能を観察した。中等症(死亡率10%程度)モデルで、回復期である4日目にも、肺のマクロファージの成熟度が低下して、機能は抑制されていることがわかった。低下した機能や成熟度は、全身的IFNβの投与、あるいは経気管的GM-CSFの投与によって復活した。重症モデルでも、敗血症早期に腹腔貪食細胞の機能は大幅に低下しており、全身的IFNβの投与によって機能が復活した。しかし、この効果は、敗血症前に予防的に投与した時には認められず、むしろ生存率を下げた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症は、いまだに死亡率が高く、確立された薬物療法が無い病態である。臨床試験で有効性が示せない理由の1つに、病態の不均一性が挙げられている。本研究は、動物モデルで、ヒトの腹膜炎敗血症の病態を再現し、一次免疫担当細胞の機能が抑制されていることを直接的に示したこと、また免疫賦活効果を示すサイトカインを投与し、実際に機能の復活と生存率の改善を観察できたことは、今後の治療につながる社会的意義が大きい成果であると考える。
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