研究課題/領域番号 |
18H02924
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2020-2021) 京都大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
山下 晃弘 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00636855)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 骨・軟骨代謝 / 再生医療 / iPS細胞 / 幹細胞 / 骨・軟骨代謝学 / 骨軟骨代謝学 / 再生 / 軟骨 / 骨代謝学 / 再生医学 / 軟骨再生 / 軟骨膜 / 軟骨周膜 |
研究成果の概要 |
関節軟骨の再生は重要な課題である。ヒトiPS細胞由来軟骨は関節軟骨修復に有用なソースの1つである。iPS細胞由来軟骨は軟骨膜に囲まれた組織である。これらをミニブタの関節軟骨欠損へ移植すると、軟骨同士が融合し治癒を促進した。RNAseqで解析した結果、軟骨膜にはFGF18が高発現していた。in vitroにおいてFGF18添加すると融合が促進し、一方FGF阻害剤の添加は融合を阻害した。以上の結果より軟骨膜に発現するFGF18が融合において重要な機能を果たしていることを明らかにした。このiPS細胞由来軟骨の融合メカニズムを調べることは関節軟骨欠損の再生医療の実現に重要であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
われわれはヒトiPS細胞から分化誘導して作製した軟骨を損傷部に移植する新規治療法の開発を目指している。本研究の結果、軟骨膜に発現するFGF18が軟骨組織の融合に重要な役割を果たしていることが明らかとなった。iPS細胞由来軟骨による組織再生には軟骨膜を温存することが重要である。この知見をもとに大型動物への有効性試験を経て臨床応用が可能となると考えられる。またより効率の良い軟骨分化誘導法を確立できる可能性がある。よって本研究の成果は、iPS細胞由来軟骨を用いた再生治療の治癒メカニズムの一端を解明するものであり、関節軟骨損傷に対する新規治療法の開発に貢献すると考える。
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