研究課題/領域番号 |
18H02960
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
野田 和男 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (50633161)
|
研究分担者 |
中邨 智之 関西医科大学, 医学部, 教授 (20362527)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
|
キーワード | Fibulin-4 / コラーゲンクロスリンク / 繊維化 / 真皮組織 / 創傷治癒 / 線維化 |
研究成果の概要 |
Fibulin-4が真皮において発現低下した成獣マウスを作製した。そのマウス背部皮膚を採取し、真皮の表現型解析を行なった。真皮Fibulin-4発現低下マウスの背部皮膚では正常マウス背部皮膚に比べて弾性線維およびコラーゲン線維の形成不全の傾向を認め、真皮の厚さが減少していた。 正常真皮の発生過程では、Fibulin-4発現低下がコラーゲン線維の低形成ももたらす可能性を示すことができたが、創傷治癒過程におけるFibulin-4発現抑制が線維化を抑制するかどうかについては更なる研究が必要である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
異常なコラーゲン線維形成の原因の一つと考えられる線維化を抑制するために、コラーゲン架橋酵素LOXの酵素活性を制御するための治療標的分子として、Fibulin-4が候補となりうる可能性を示唆する結果が得られた。 LOXの酵素活性化を阻害する分子として、古くからβアミノプロピオニトリル(BAPN)が知られてが、BAPNには神経毒性などの副作用があるため臨床使用することは難しい。そこで、LOXの酵素活性化に必須の分子Fibulin-4を標的としてLOXの機能を阻害することができれば、線維化治療の標的分子になりうる。繊維化病変に対する治療薬は少ないので、治療薬ができればその社会的意義は大きいと思われる。
|