研究課題/領域番号 |
18H02981
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鈴木 治 東北大学, 歯学研究科, 教授 (60374948)
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研究分担者 |
濱井 瞭 東北大学, 歯学研究科, 助教 (00824004)
穴田 貴久 九州大学, 先導物質化学研究所, 准教授 (30398466)
川井 忠 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (50547263)
井樋 栄二 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80193465)
溝口 利英 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (90329475)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | 生体活性 / リン酸カルシウム / 骨芽細胞 / 骨補填材 |
研究成果の概要 |
リン酸カルシウム系の骨補填材が高活性を示すための条件を検討し,1)リン酸八カルシウム(OCP)が複合化された未分化間葉系細胞は,細胞塊形成の環境下において,OCPの生体内での骨形成と相関した骨芽細分化促進を示すこと,2)OCPとgelatinとの複合体では,OCPが血管新生にポジティブに作用し,骨形成に先立って血管新生を促進すること,また,3)骨粗鬆症病態の環境下(ラットモデル)では用量の異なるOCPとgelatinとの複合体の骨形成は,血清の過飽和環境に影響を受ける骨形成様式となることを明らかにした.材料周囲の化学環境はOCP材料の骨形成に影響を及ぼすことが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
疾病等で失われた骨の修復に人工材料による補填が行われてきた.リン酸カルシウム骨補填材は生理的な環境のうち,特に化学的な環境に影響を受け易い材料である.OCPは,生体環境下で化学的な変化を伴うことから,その骨伝導性が機能するための環境条件の理解が重要となる.本研究では,骨芽細胞分化,血管新生,また骨粗鬆症下の血清組成に着目して,OCPの骨形成能を明らかにし,無機イオン濃度で規定される化学的環境がOCP材料の生体材料学的特性に影響を及ぼす可能性があることを示した.本研究の結果は,化学的な環境要因を考慮した高活性な骨補填材の設計と開発への応用を拓くものである.
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