研究課題/領域番号 |
18H02983
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 北海道大学 (2019-2021) 愛媛大学 (2018) |
研究代表者 |
飯村 忠浩 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (20282775)
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研究分担者 |
沼野 利佳 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30462716)
李 智媛 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 助教(特定教員) (70711274)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / 骨形成 / PTH / イメージング / 骨代謝 / 骨リモデリング / 神経 / 骨 / 概日リズム / 血管 / 骨再生 / 三叉神経 / 神経再構成 / 再生 / 頭蓋顎顔面 |
研究成果の概要 |
9~15歳齢のメスのカニクイザルに卵巣摘出術(OVX)を施し,閉経後骨粗鬆症の状態を誘発し,術後からPTH製剤を週1回,18か月間投与した。投与終了後,腰椎を採取し,コラーゲンを特異的に可視化できるSHGイメージングを行った。その結果,海綿骨において,PTH製剤の用量依存的に,コラーゲン線維の配列が直線的に整っていることが認められた。直線的に配列したコラーゲン線維がスムーズに滑ることで骨にかかる力を逃す機構が働きやすくなり,骨の柔軟性が向上する。PTH製剤は骨の量を増やすことに加えて,骨に柔軟性を付与することで,骨折予防の効果に寄与していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,骨内のコラーゲンの配列を可視化し,定量評価する方法を開発し、骨の病態生理機能解析や、骨粗鬆治療薬の新たな薬理効果標的法を確立した学術的に意義のある研究成果である。また、この手法を用いることによって,PTH製剤の骨折予防効果を骨の柔軟性の観点から解明した。本研究の発展により,骨粗鬆症薬の新たなる評価基準としての役割や骨粗鬆症のスクリーニング検査への応用が期待される。
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