研究課題/領域番号 |
18H02987
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
都留 寛治 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (50314654)
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研究分担者 |
佐藤 平 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (80866715)
梶本 昇 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (30824213)
丸田 道人 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (40507802)
荒平 高章 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (30706958)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2018年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
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キーワード | 人工骨補填材 / ハイドロキシアパタイト / β型リン酸三カルシウム / 表面構造制御 / 結晶性制御 / 気孔構造制御 / インターフェイス制御 / 骨伝導性 / 生体吸収性 / 物理的インターフェイス制御 / 化学的インターフェイス制御 |
研究成果の概要 |
市販のβ型リン酸三カルシウム顆粒に対して、熱処理による結晶相制御とα型リン酸三カルシウムの加水分解によるCa欠損型ヒドロキシアパタイトの表面析出反応を応用して表面微細構造を制御した。表面構造制御群は未処理群と比較して培養9日目の細胞数が24倍高くなり、アルカリフォスファターゼ活性は4倍高くなった。さらに、アパタイトセメントの硬化反応を応用して、結晶性と気孔率が制御されたヒドロキシアパタイト単相ブロックを作製した。結晶性と気孔率は初期細胞接着性にほとんど影響を及ぼさなかったが、吸収性に大きく影響を与えた。結晶性と気孔率の制御はヒドロキシアパタイトブロックの吸収性デザインに有効と結論づけた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
満足な咀嚼を実現可能な歯科インプラントは高齢者のQOL向上に大いに貢献できる。骨量不足のインプラント植立には骨増成が必要であり患者自身の骨(自家骨)が優先的に用いられるが、自家骨量の不足や健全部位への侵襲などの問題が生じるため、人工骨補填材を併用するのが一般的である。人工骨補填材としては、現在、非吸収性のハイドロキシアパタイト(HAp)および吸収性のβ型リン酸三カルシウム(βTCP)が主に臨床使用されているが、それらの骨伝導性は自家骨に劣る。従って、HApやβTCPの骨伝導性を向上させ自家骨に近づける研究は、人工骨補填材の適用範囲を拡大し、患者のQOL向上に繋がると期待される。
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