研究課題
基盤研究(B)
地域在住高齢者において、口腔機能とサルコペニアとの関連について検討した結果、咬合力は、サルコペニア罹患に関連することが明らかとなった。また、臼歯部咬合支持と歩行速度の低下との関連について、傾向スコアマッチングを用いて縦断的に検討した結果、ベースライン時の臼歯部咬合支持の喪失は、3年間での歩行速度低下の発生を予測した。さらに、縦断的な分析を行い、咬合力ならびに舌圧に対する、性別、年齢、加齢、歯数の影響を検討した結果、咬合力は加齢による影響が少なく、舌圧は加齢による影響を受けやすい可能性が示された。
本研究により、咬合力がサルコペニアと関連することが明らかとなった。さらに、縦断的な分析により、臼歯部咬合支持を維持することが歩行速度の低下を予防しうることが明らかとなった。一方、咬合力は舌圧とは異なり、加齢による影響が少なく、性別や残存歯数と関連することが明らかとなった。すなわち、年を重ねたからといって咬合力が低下していくわけではなく、自身によるプラークコントロールを徹底することに加え、早期かつ継続的な歯科治療によって残存歯数を維持することができれば、咬合力を維持することができ、歩行速度低下やサルコペニアの予防につながると考えられる。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 3件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 6件、 招待講演 1件)
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