研究課題/領域番号 |
18H03036
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
遠山 千春 筑波大学, 医学医療系, 客員教授 (10150872)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2018年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 認知行動試験 / 幼若期マウス / 高次脳機能 / 発達神経毒性 / リスク評価 / 安全性評価 / 幼若期マウス行動試験 / 全自動行動試験 / 環境リスク評価 / 行動柔軟性 / 行動試験 / 脳発達 |
研究成果の概要 |
食品・環境中の有害化学物質は、こどもの脳の健全な発育を阻害すことが懸念されている。人への外挿を念頭に、幼若期マウスの認知的行動における微細な影響を早期に検出し、その阻害のメカニズムを解明するための行動試験法の確立を行った。そのために、成熟マウスの認知行動試験として既に確立した全自動行動試験システムを原型とし、そのハードウェアや試験プロトコルを改良した。その結果、3週齢幼若期からのマウスの認知的行動を全自動で継続的に評価することが世界で初めて可能となった。次に、妊娠マウスへのメチル水銀曝露により、その仔に発達障害様行動異常が現れることを見出し、毒性評価試験系としての有用性も確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
離乳直後の幼若期モデル動物を対象として、化学物質へのばく露に起因する行動変容を検出し、発達途上の脳や末梢組織において生じている異常状態を解明するための新たな学術的研究アプローチが可能となった。確立した認知行動試験は、全自動で実施することができるため、実験の効率性を飛躍的に高めることができる。この手法は、その新規性、効率性から、今後毒性学のみならず、神経科学や精神医学等、様々な生物医学研究分野に応用され、広く社会にその成果が還元されることが期待できる。
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