研究課題/領域番号 |
18H03069
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山本 則子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90280924)
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研究分担者 |
坂本 智代枝 大正大学, 社会共生学部, 教授 (00317645)
宮本 有紀 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (10292616)
榊原 哲也 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (20205727)
石原 孝二 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30291991)
孫 大輔 鳥取大学, 医学部, 講師 (40637039)
山花 令子 東京医療保健大学, 看護学部, 講師 (40642012)
野口 麻衣子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (60734530)
望月 由紀 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 准教授 (70400819)
家高 洋 東北医科薬科大学, 教養教育センター, 教授 (70456937)
池田 真理 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (70610210)
齋藤 凡 東京大学, 医学部附属病院, 看護師 (80710748)
柄澤 清美 新潟青陵大学, 看護学部, 教授 (90339945)
吉田 滋子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 客員研究員 (90565996)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 事例研究 / 実践知 / 暗黙知 / ケア / 看護 / 意味 / アート / 実践の可視化 / 質的研究方法 / 研究方法 / 定性的研究 / 質的研究 / 研究方法論 / 看護学 / 現象学 / ケアの知 |
研究成果の概要 |
ケアの実践知を共有可能にする「ケアの意味をみつめる事例研究」方法を開発した。研究手順は意識化・言語化、メタファー化、ナラティブ化の3段階にまとめた。実践の意味とコツという2つの抽象度に事例をまとめ、実践の意味ごとにナラティブを付して読者が追体験しやすい形で論文化する。事例論文を読み実践を追体験した読者は、触発され、間主観的な理解と自経験との類似性を手掛かりに、自経験を再構築し新たな意味パースペクティブを得る。そのような再構築が広く起こることでケアの知が普遍化される。「ケアの意味をみつめる事例研究」は、既存の質的研究に立脚しつつも、徒弟制的でないケアのアートの共有を可能とする新規性を持つ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
優れた看護ケア実践の暗黙知を共有・伝播可能な形にすることで、看護の質の向上・標準化に役立ち看護学の学術が前進できる。従来の事例研究は淡々とした事例の記述が特徴で、ケアの本質的な意味やコツが明らかでなくケアの知を共有する上では限界があった。我々は既存の質的研究方法に立脚しつつ、看護ケアの知を共有する目的に特化した新たな事例研究方法の開発を進め、実践者が自験例からの学びを広く共有・伝播可能にする方法を作っている。何らかのケアを受けつつ長い人生を生きる人々が多くなった現代社会に、ケアの暗黙知の共有・伝播を可能にする本研究は、広く国民が優れたケアを享受できる社会を作るうえで意義あるものである。
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