研究課題/領域番号 |
18H03106
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
諏訪 さゆり 千葉大学, 大学院看護学研究院, 教授 (30262182)
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研究分担者 |
兪 文偉 千葉大学, フロンティア医工学センター, 教授 (20312390)
辻村 真由子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (30514252)
平野 成樹 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60375756)
石丸 美奈 (坪内美奈) 千葉大学, 大学院看護学研究院, 教授 (70326114)
井出 博生 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 特任准教授 (80361484)
川瀬 貴之 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 准教授 (90612193)
小林 聡子 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 准教授 (90737701)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 認知症高齢者 / 研究倫理 / 認知症ケア / コミュニケーション / 眼球運動 / インフォームドコンセント / 認知症 / コミュニケ―ション / コミュニケーション・チャネル |
研究成果の概要 |
認知症高齢者を対象とした介入研究に関するインフォームドコンセントとリスクに関する対応を具体的に明らかにした。インフォームドコンセントのためには、重要な文書の作成方法が重要になる。本研究では認知症高齢者は文書を読む際に逆行が増加することが示された。認知症中等度の者では、軽度の者と比較して短距離の逆行を増加させやすく、平均注視時間が短くなる傾向があった。 文書の読みやすさを改善するには、情報量を最小限にすることやサッケードが安定するような漢字の配置といった文書の工夫が重要である。加えて、文書に書かれた情報の必要性を説明する、室内の音や明るさといった環境面を整える支援も重要であると示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文書の読み進め方についてはアイカメラを用いて計測される眼球運動によって客観的に観察できる。認知症高齢者の眼球運動には、注視点の偏在・集中、視線の逸脱や長い停留時間といった特徴が明らかになっているが、これらは認知症高齢者の文書読解時にも影響する。 本研究によって、認知症高齢者が難易度の異なる文書を読む際の眼球運動と読み進め方の特徴が明らかになり、認知症高齢者にとってより読みやすくわかりやすい文書の作成および文書読解時の支援に関する具体策を明らかにすることができた。これらは認知症高齢者の意思決定能力の発揮を支援することができ、超高齢社会における認知症高齢者のQOLの向上に貢献できる。
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