研究課題/領域番号 |
18H03130
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
藤野 英己 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (20278998)
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研究分担者 |
近藤 浩代 名古屋女子大学, 健康科学部, 准教授 (50333183)
石原 昭彦 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (90184548)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | 超音波 / 低酸素 / 慢性炎症 / マクロファージ / 微小血管症 / 糖尿病 / 骨格筋 / 単球 / 細胞外小胞 / 神経 |
研究成果の概要 |
慢性微小炎症に関連する炎症型マクロファージを制御することができれば、糖尿病合併症の進行を遅延させることが可能であると考えられる。本研究では超音波や低酸素刺激等の物理療法が慢性微小炎症作用を抑制できる効果があるかについて検証した。超音波照射で細胞外小胞の放出量は増加し、IRG1発現を増加させた。メタボロ解析によりイタコン酸の増加が確認されたNRF2発現を抑制し、炎症因子の発現を抑制した。同様に低酸素刺激も細胞外小胞の放出を促進し、HIF-1αやRab39bの発現量を増加させ、炎症型マクロファージの作用を減弱させた。これらの結果から物理療法は慢性微小炎症作用を制御できる効果が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性微小炎症は糖尿病性合併症の進行の起因となり、運動,食事等により制御されているが,これらの療法は長期間の持続性、年齢、対象者により制限がある。そこで負担の少ない慢性微小炎症の予防法を開発することが必要であると考え、超音波や低酸素環境刺激による物理療法について検証した。本研究で検証した超音波や低酸素環境は慢性微小炎症に関連する炎症型マクロファージを制御できることが明らかになった。超音波や低酸素環境は負担の少ない予防法であり、日常生活の中に取り入れて、合併症や加齢の進行予防が可能となる。本研究の成果は糖尿病や加齢等で生じる慢性微小炎症に伴う合併症を物理療法で制御できる可能性を示唆したことである。
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