研究課題/領域番号 |
18H03138
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
研究代表者 |
赤居 正美 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), その他部局等, 研究所顧問 (80143452)
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研究分担者 |
緒方 徹 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 病院 障害者健康増進・運動医科学支援センター(研究所併任), 障害者健康増進・運動医科学支援センター長 (00392192)
田島 世貴 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 病院 第三診療部(研究所併任), 医長 (30420722)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2018年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 自律神経機能 / 経皮的神経電気刺激 / Heart Rate Variability / 慢性炎症 / 運動介入 |
研究成果の概要 |
脊髄損傷者に対し運動刺激が自律神経の機能調節にどのように働くかを検討した。動物実験ではラットの血圧モニタリングを行い、運動刺激が血圧の低下と交感神経活動の低下を引き起こすことを示した。また、脊髄損傷者の長時間心拍モニタリングの実験では、一日を通じて自律神経活動の変動幅が極めて少ないことを明らかにした。さらに運動刺激は短期的には心拍出量を増やし、交感神経優位な状態を誘導することが示された。これらの結果から脊髄損傷者における日中時間帯の簡易運動あるいは物理刺激を用いた疑似運動は、交感神経系の賦活化をもたらし、一日を通じた自律神経活動の変化幅を増やし、その機能を高める作用があると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄損傷者を代表とする運動が困難な障害者において、体調管理は日常の課題であるが、運動刺激をどのように体調管理に用いるかは不明であった。今回の結果は脊髄損傷者では自律神経活動の変動幅が著しく減少しており、この神経活動を賦活化するために、麻痺した筋肉への電気刺激が有用であることを示している。これは多くの慢性期の身体障害者の健康管理に寄与する知見となる。
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