研究課題/領域番号 |
18H03173
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
石井 幸雄 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80272194)
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研究分担者 |
森島 祐子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10375511)
松野 洋輔 筑波大学, 医学医療系, 講師 (30633177)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 老化 / 肺 / 転写因子 / 酸化ストレス / アンチエイジング / Nrf2 / 環境因子 |
研究成果の概要 |
老化のスピードは環境因子に大きく影響される。肺は環境因子に対するファーストラインの防御を司る組織であり、肺のストレス消去能の差異は老化スピードを規定するのではないかとの仮説のもとに研究を行った。Nrf2は酸化ストレス応答の基幹をなす因子であり、肺に多く存在する。Nrf2の活性化は肺組織の酸化ストレス防御を高め、疾患に関連した細胞老化を抑制しうること、さらに老化関連肺感染症である、肺非結核性抗酸菌症、および肺炎球菌性肺炎の発症進展に抑制的に作用することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
健康寿命を延伸することは高齢化社会における本質的な対策である。老化を遅らせること、老化関連疾患を予防管理することは健康寿命延伸の最も有効な方法と考えられる。今回の研究において、肺の抗酸化能の差異が老化スピードに影響を及ぼすことが明らかになり、Nrf2の誘導的活性化が健康寿命の延伸や、アンチエイジングに有用である可能性が示された。またNrf2の活性化は、老化関連肺感染症であり最近関心の高まっている肺非結核性抗酸菌症や肺炎球菌性肺炎の発症予防や重症化予防にもつながることが示され、研究成果は老年医学および感染症学の分野で意義のあるものと考える。
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