研究課題/領域番号 |
18H03177
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
八十島 安伸 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00273566)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | 過剰摂取 / 高嗜好性 / マウスモデル / 消化管ホルモン / 脳幹反応 / 味覚感受性 / ショ糖 / binge モデル / 摂食抑制 / 食べ過ぎ / 腸管ホルモン / 脳 / おいしさ / ショ糖過剰摂取 / 味覚嗜好性 / 味覚反応テスト / リックテスト / エンドカンナビノイド / 血糖値 / 過剰摂取モデル / 拒食様行動モデル |
研究成果の概要 |
ヒトや動物の摂食にはさまざまな生理的制御があり、摂食量は適切に制御される。しかしながら、多くの現代人では過剰摂取とそれに起因する肥満が蔓延している。過剰摂取には心理社会的要因があると示唆されているが、生物学的・神経科学的な要因についてはまだ不明な点が多い。そこで、摂食パターンの操作によってショ糖の過剰摂取を行うように訓練されたマウスにおいて、摂食抑制作用を有する消化管ホルモンの分泌動態を計測し、また、消化管刺激や消化管ホルモンへの脳反応を免疫組織化学的手法で分析した。その結果、ショ糖過剰摂取の状態では、消化管ホルモンの分泌や消化管からのシグナルへの脳応答が変容するという可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究での成果から、高ショ糖含有の食物のように高嗜好性の飲食物を過剰摂取してしまうことの背景には、従来からの心理社会的な要因に加えて、不適切な食生活や食事パターンの反復に伴い、身体における摂食調節系の生物機能の変容、特に、摂食抑制系である消化管ホルモンを介した摂食抑制系の機能の変容があること明らかとした。さらに、まだ確定的ではないものの、過食においては摂食進行中に生じる消化管由来の満腹シグナル(within-meal gastrointestinal satiation signal)の作用低下によって、摂食抑制が不十分となり、結果として過食が生じるという可能性が示唆される。
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