研究課題/領域番号 |
18H03183
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
登美 斉俊 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (30334717)
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研究分担者 |
野口 幸希 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (10803661)
伊藤 直樹 帝京大学, 医学部, 講師 (20529177)
牟田 真理子 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 教授 (40445193)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | アミノ酸トランスポーター / 胎盤関門 / カチオントランスポーター |
研究成果の概要 |
トリプトファン(Trp)胎児供給機構とその役割を明確にするため、胎盤におけるTrpトランスポーターや、食事に伴う血中アミノ酸濃度変化が胎児移行に及ぼす影響を解析した。Trp胎児移行に関与すると考えられるLAT1について、胎盤関門での発現量や局在を明らかにするとともに、その基質組織移行は血中LAT1基質アミノ酸濃度上昇によって阻害されることを示した。OCTN1は妊娠後期の胎盤関門に発現し、Trpから生合成されるセロトニンを輸送することも示した。一方、食事中Trpバランスの変化が血中濃度に及ぼす影響は乏しく、これは複数のTrp輸送系が並列に機能している消化管吸収機構を反映していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胎児へのトリプトファン(Trp)輸送だけでなく、セロトニン輸送に関与するトランスポーターを解明したことは、胎児環境決定因子を同定できたという点で学術的意義は大きい。また、血中におけるLAT基質アミノ酸の総量に対する一つの基質の存在比率が、当該基質のLAT支配臓器への移行に影響することは示された一方、食事中Trp存在比率の変化が血中アミノ酸組成に与える影響は小さいことが示された。アミノ酸サプリメントには特定のアミノ酸のみを摂取するものもあり、LAT基質アミノ酸の過剰摂取が胎児へのTrp供給に与える影響が限定的であることを総合的に示した本研究は、社会的に重要な意味を持つと考えられる。
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