研究課題/領域番号 |
18H03283
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 東京大学 (2019-2021) 日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所 (2018) |
研究代表者 |
雨宮 智浩 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 准教授 (70396175)
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研究分担者 |
池井 寧 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特任教授 (00202870)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2020年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 歩行感覚 / 触覚 / 身体感覚 / 身体近傍空間 / 錯覚 / 多感覚統合 / 前庭感覚 / VR / 体性感覚 / 多感覚情報 |
研究成果の概要 |
本研究では,感覚間相互作用により身体感覚を変調させ,実際の身体運動で生じる感覚情報との利得調整を行うことで,身体の物理的な空間移動や筋への運動指令を全く用いることなく,錯覚的に擬似的な身体移動体験を創出する手法の確立と適用限界の検証,そしてそのための客観的指標の提案と有効性の検証を実施した.足底への振動刺激提示によって生じる身体移動体験の効果の大きさを,身体近傍空間内の感覚間相互作用による反応時間の縮減といった客観的指標で求め,モーションプラットフォームを用いて上下動揺および回旋によって生じる擬似的歩行感とVR酔いの評定値を比較した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果はこれまで主観的評定にとどまっていた疑似歩行感覚を,客観的指標である反応時間で評価できる可能性を示したものである.臨場感の高いVR システムを構築する際に,臨場感やリアリティが高まれば,主観的な評定では天井効果や個人差の影響によって明確な評価を困難になってしまうため,本研究の成果のように客観的な指標でも評価することができれば,さまざまな側面から最適な感覚刺激を設計する手がかりとなりうる.また,モーションプラットフォームを用いて受動的な状況で擬似的な身体感覚を生成する研究成果は,運動機能障害を有するユーザにも多様な移動感を生成する可能性を提供するものである.
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