研究課題
基盤研究(B)
本研究では,申請者らが先に開発してPCT出願した独自の深層回路である浸透学習法(percolative learning method)と呼ぶ階層型神経回路網の学習手法の基礎理論,実現方法と複数分野への応用について研究を行なった.浸透学習は学習時のみ利用できる入力情報(Aux)を,学習時・運用時の両方で利用できる入力情報(Main)に“浸透”させることで,Mainだけを学習・運用に用いた場合より高精度の認識・分類を実現する手法である.応用例として時系列予測とソフトセンサを扱い,浸透学習が従来手法より高い精度を実現することを確認しし,浸透学習が様々な問題に適用できることを示した.
これまでの神経回路網や深層学習では,学習時のみ利用できるデータは,学習しても実際の運用の際に使えなくなるので,結局利用されてこなかった.これに対して,我々が開発した浸透学習を使うことで,そのようなデータを有効に活用することができるようになった.本事業において浸透学習の理論・方法・応用について具体的な検討を行い,浸透学習が有効であることを示すことができた.今後,様々な分野で浸透学習を利用することが考えられ,その効果と波及効果は大きいと考えられる.
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Conference: 2018 IEEE International Conference on Systems, Man, and Cybernetics (SMC)
巻: 1 ページ: 1643-1648
10.1109/smc.2018.00285