研究課題/領域番号 |
18H03323
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
|
研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
篠森 敬三 高知工科大学, 情報学群, 教授 (60299378)
|
研究分担者 |
中内 茂樹 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00252320)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 視覚・感性関係性 / 色彩感性評価 / 視覚要素感性評価 / 感性評価双方向検証 / 意味語空間 / 色彩心理 / 2色覚 / 2色覚模擬 / 2色覚 / 2色覚模擬 / 感性安定度 / 意味語評価 / 視覚と感性の関係性 / 感性階層化 / 感性情報処理 |
研究成果の概要 |
意味語を色で評価する意味語対応色導出法を開発・使用し、色印象を問う一般的セマンティック・ディファレンシャル(SD)法との結果比較を行う双方向性検証により、手法間での意味語座標変動量から色-印象(感性)関係性での階層構造と被験者が表現する色群分布の取得に成功した。 本手法により、2色覚者は赤緑を知覚しないが、推定した刺激の赤、緑を含む色名に対し経験や学習で獲得した印象を割り当てる (赤を情熱的とする等) 機序を明らかにした。さらに色相環色刺激に加え2色覚模擬色刺激を用いた結果から、2色覚者が概念として、色相環と黄青変化刺激の色分布を理解し、刺激セット内の赤や緑の存在を検出可能であることを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のSD法色評価結果では固さ(Soft-Hard)、温度(Warm-Cool)応答が優勢で、高次的概念の意味語による印象評価は明確で無かった。また2色覚者は赤を活動的と評価するが、経験による評価なのか、特殊作用で赤が知覚されるのかも原理的に分離できなかった。本研究は、2色覚者は刺激色名を取得した上で、学習による色、色分布の認識と表現を行うことを明らかにした。サイン等での色補正が必要な一方、デザイナーが企図した色印象は2色覚者にも理解されることを意味する。 また従来から直観的に理解されていた淡い色の写真では境界がぼやける(低輝度コントラスト)現象を世界で初めて脳計測結果として示した。
|