研究課題/領域番号 |
18H03353
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岩花 剛 北海道大学, 北極域研究センター, 海外研究員 (70431327)
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研究分担者 |
内田 昌男 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 主幹研究員 (50344289)
阿部 隆博 三重大学, 生物資源学研究科, 研究員 (90809287)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 永久凍土 / 干渉SAR / 現地測量 / サーモカルスト / 凍結融解 / 凍上 / 融解沈下 / ALOS / マイクロ波 / リモートセンシング / 地表面変位 / 沈下 / 測量 / InSAR / 地形変化 / SAR / GPS測量 |
研究成果の概要 |
永久凍土が分布する国内外の4エリアについて、ALOS2(Lバンド)およびSentinel-1(Cバンド)データを用いた干渉SAR解析を実施し、現地観測を交えて温暖化や地表面かく乱の影響による地表面変位の時空間変化の定量化を行った。対象地においては、SAR画像の空間分解能に応じて数十m程度の分解能で凍土動態に応じた変位の空間分布を捉えられ、かつ現地調査結果や凍土地帯の物理過程と整合的であることを確かめた。永久凍土を対象とした干渉SAR解析の現場検証は本研究が初めてである。積雪や植生層による影響を受けにくいLバンド干渉解析は、永久凍土地帯においてCバンド利用解析に対して優位性があることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球温暖化が進行する中、永久凍土の融解が進行し、季節的凍土帯における地表面の凍結融解機構が変化している。こうした凍土動態の変化は、高緯度地域あるいは高標高地域のインフラや生態系の破壊や大規模変化をもたらすため、リモートセンシングによる凍土動態の把握は喫緊の課題であった。本研究で得られた現地調査および干渉SAR解析の永久凍土地帯の地表面変位動態評価手法の知見は、永久凍土動態のリモートセンシング手法を大きく前進させるものである。永久凍土変化を広域的に把握することによって、融解する永久凍土から放出される炭素量の把握や凍土地帯における温暖化適応の効率化につながる。
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