研究課題/領域番号 |
18H03371
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63020:放射線影響関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
増田 雄司 名古屋大学, 医学系研究科(環医), 准教授 (30273866)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | DNA損傷 / DNA複製 / DNA修復 / DNA損傷トレランス / 突然変異 / 損傷トレランス / 変異 |
研究成果の概要 |
変異誘発は放射線や環境変異原によって引き起こされる重要な生物影響の一つであるが、その分子機構は不明な点が多く当該研究分野の重要課題である。誘発変異の主要な原因であるDNA損傷トレランスの二つの経路は、DNA複製の補助因子であるPCNAのユビキチン化によって制御され、複製の忠実度の低い損傷乗り越えDNA合成は点変異の誘発に関与し、鋳型鎖交換反応を介した経路は遺伝子重複等に関与することが指摘されている。従って、複製後修復経路の制御は遺伝的安定性の維持に極めて重要である。本研究では、PCNAのユビキチン化及び脱ユビキチン化に関与する因子の機能解析を通して、 突然変異を制御する分子機能の解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNA損傷トレランスは紫外線などによるDNA損傷から生体を防御する分子機構であるが、一方で、変異誘発の原因となることから、厳密な制御下にあると考えられている。特にがん治療においては、抗がん剤への耐性や、変異誘発に関与することから、分子メカニズムの解明が求められている。DNA損傷トレランスには二つの分子機構が知られており、その二つの分子機構の選択は、紫外線やDNA損傷を誘発する抗がん剤に暴露した細胞の生死や遺伝子変異の誘発リスクを適切に制御する上でとても重要である。本研究成果は、紫外線や抗がん剤などによって誘発されるDNA損傷における生体応答を理解する上での知的基盤を与えるものである。
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