研究課題/領域番号 |
18H03377
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63020:放射線影響関連
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研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究代表者 |
志村 勉 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (40463799)
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研究分担者 |
笹谷 めぐみ (豊島めぐみ) 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 准教授 (80423052)
稲葉 洋平 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (80446583)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | 放射線発がん / ミトコンドリア / 活性酸素 / がんの微小環境 / 酸化ストレス / がん微小環境 / 低線量放射線 / 発がん / 微小環境 |
研究成果の概要 |
発がんにおいて、腫瘍組織に含まれる間質細胞の重要性が指摘されている。本研究は、ヒト線維芽細胞を用いた解析により、ミトコンドリア酸化ストレスによる線維芽細胞の活性化が、がん微小環境の形成を介して放射線発がんに関わることを明らかにした。さらに、放射線が生体内レドックスの恒常性を維持するグルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)を不活性化することでミトコンドリアから発生する活性酸素が除去されず、酸化ストレスが誘導されることを明らかにした。本研究によりがん細胞以外の間質細胞の放射線影響を解析することで、従来の方法では解析困難であった放射線によるがんの発症メカニズムの解明が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、放射線発がんの発症機構の解明を目的としている。低線量放射線の健康影響の科学的解明は学術的に重要であるのみならず、福島事故で懸念されている健康影響評価においても必要である。さらに、得られた研究成果は、放射線リスク評価の科学的根拠として放射線に不安を持つ人々への対策に活用する。
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