研究課題/領域番号 |
18H03394
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64010:環境負荷およびリスク評価管理関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
谷保 佐知 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 主任研究員 (00443200)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | ペルフルオロアルキル化合物 / 残留性有機汚染物質 / 光分解反応 |
研究成果の概要 |
残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約の緊急課題となっているペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)やペルフルオロオクタン酸(PFOA)に代表されるペルフルオロアルキル化合物群(PFAS)の環境残留性を評価するため、PFAS水溶液とブランク試料として超純水を石英管に封かんし、キセノンアーク灯式ウェザーメータや自然環境下における促進耐光試験を実施し、PFASの分解率および分解生成物を液体クロマトグラフ飛行時間型質量分析計(LC-TOF-MS)を用いてPFAS全体で生じる段階的な光分解反応の解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで知見が大きく不足していたPFASの全球レベルの環境動態・残留性を理解するための重要パラメータである自然環境中光分解反応の解析を試みた。その結果、難分解性として知られるPFOAも光により分解し、また、飛行時間型質量分析計を用いたノンターゲット分析技術により、実環境下においても、PFOAや8:2FTOHから分解物として2H-PFCAやuPFCAが生成することを明らかにした。一方、ノンターゲット分析では多数の未知の分解産物が検出されたが、推定/同定できた化合物はごく一部であったため、今後、環境中での動態を明らかにするためには、未知の質量数を推定/同定する技術の進歩が期待される。
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