研究課題/領域番号 |
18H03402
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64020:環境負荷低減技術および保全修復技術関連
|
研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
堀 久男 神奈川大学, 理学部, 教授 (50357951)
|
研究分担者 |
永長 久寛 九州大学, 総合理工学研究院, 教授 (90356593)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
|
キーワード | フッ素 / 分解 / ポリマー / リサイクル / イオン液体 / フッ素樹脂 / 亜臨界水 / 再資源化 / 有機フッ素化合物 / フッ素ポリマー / 廃棄物処理 |
研究成果の概要 |
ポリフッ化ビニリデンや、フッ素系イオン液体等の「先端フッ素材料」は高い機能を持ち、需要が増加している反面、廃棄物の分解処理方法が確立していない。また、これらの原料である蛍石(フッ化カルシウムの鉱石)の産出は一部の国に偏在し、入手難の状況にある。このため廃棄物をフッ化物イオンまで分解し、循環利用することが望まれている。フッ化物イオンまで分解できれば、カルシウムイオンと反応させて人工蛍石を得ることができる。本研究ではこれらの先端フッ素材料に、過マンガン酸カリウムを共存させて亜臨界水中で反応させてみた。その結果、比較的低温(250~300 ℃)で効果的にフッ化物イオンまで分解できることが分かった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は熱的、化学的に安定で、高い機能性を持ち、多くの産業で用いられる一方で、廃棄物の分解処理方法、さらにはリサイクル方法が確立していないフッ素材料について、過マンガン酸カリウムを添加した亜臨界水で処理すればフッ化物イオンまで効果的に分解できることを明らかにした。フッ化物イオンまで分解できれば、原料であるフッ化カルシウムに変換できるので、本研究はこれらの材料のリサイクル技術の開発に貢献するものである。
|