研究課題/領域番号 |
18H03406
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64030:環境材料およびリサイクル技術関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
押谷 潤 岡山理科大学, 工学部, 教授 (70314656)
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研究分担者 |
馬渡 佳秀 九州工業大学, 大学院工学研究院, 助教 (70380722)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
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キーワード | 振動流動層 / 建設廃棄物残渣 / 乾式比重分離 / 粉体特性 |
研究成果の概要 |
振動流動層を用いた乾式比重分離技術により8種類の建設廃棄物残差を処理したところ、いずれにおいても木片が上層に、砂利が下層に移動する密度偏析が生じ、有機物含有率を示す熱灼減量を適正処理の目安となる5wt%未満に低減されることに成功した。分離に最適な風速が存在し、その風速が建設廃棄物残差の50%径に比例することや建廃残渣の分離前の熱灼減量と熱灼減量5wt%未満の残渣の回収率に相関があることなど、同技術を実用的に利用する上で重要となる成果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
建設廃棄物残差は主に木くずと土砂からなり、木くずの腐敗で生じるガスによる悪臭・火災の発生や地下水汚染が懸念されるため、管理型処分場での埋立てが義務付けられているが、その残余容量は逼迫しており処分費が高いため、建廃残渣の不法投棄が後を絶たない。一方、熱灼減量を5wt%未満に低減させると、安価な安定型処分場での埋立てが可能となるが、建廃残渣から木くずを高精度で選別可能な技術は存在せず、その開発が切に求められている。従って、振動流動層を用いた乾式比重分離技術により8種類の建廃残差の熱灼減量を5wt%未満に低減させた本研究の成果は、不法投棄の撲滅や環境保護の観点からも社会的意義を有すると考えられる。
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