研究課題/領域番号 |
18H03411
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64040:自然共生システム関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
齋藤 光代 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (20512718)
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研究分担者 |
岩田 徹 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (10304338)
大久保 賢治 岡山大学, 環境生命科学研究科, 特命教授 (50135612)
小野寺 真一 広島大学, 先進理工系科学研究科(総), 教授 (50304366)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
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キーワード | 地下水 / 沿岸環境 / 多様性 / 藻場 / 海底湧水 / 多用性 |
研究成果の概要 |
本研究では,高い生態系サービス機能を有する藻場の保全に向けて,地下水が沿岸環境の多様性形成に及ぼす影響を評価することを目的とし,瀬戸内海の島嶼部沿岸を対象にUAVを用いた空撮画像解析を行い,従来不明確であった潮間帯スケールでの藻場の空間分布を把握するとともに,海底湧水(Submarine Groundwater Discharge: SGD)が藻場の空間分布や構成種,および生息環境に及ぼす影響の評価を行い,特にアオサなどの緑藻類の分布や存在量にSGD経由の窒素供給が影響していることを明らかにした.また,大規模な降雨の後にはSGDにともなう沿岸域への栄養塩供給が増加する傾向が明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,藻場の保全にとって重要な水温や塩分,栄養塩環境のバリエーション,すなわち沿岸環境の多様性形成に及ぼす地下水(海底湧水)の影響を明らかにする点にある.地下水を含む陸側の要因が沿岸藻場に及ぼす影響は従来ほとんど明らかにされておらず,得られる結果は沿岸域の複雑な物質循環の解明にとって重要かつ新規性の高い知見となる. また,社会的意義として,本研究の成果をもとに,将来的には藻場の保全や再生ポテンシャルの高いエリアの提案に加え,新たな保全対策の一つとして,陸域地下水の適正利用などの提案が可能になると考えられる.したがって,自然環境と人間との共生に向けた世界的な波及効果が期待できる.
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