研究課題/領域番号 |
18H03454
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
松田 正彦 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (60434693)
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研究分担者 |
富田 晋介 名古屋大学, 環境学研究科, 特任准教授 (60378966)
廣田 勲 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (50572814)
山本 宗立 鹿児島大学, 総合科学域共同学系, 准教授 (20528989)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 農村生業 / 農業発展 / 不確実性 / リスク / 農外収入 / 生計多様化 / 農業生態 / 自然のハザード / 非農業収入 |
研究成果の概要 |
現代の東南アジアでは相対的な脱農化と農業発展が同時に進行しており、脱農化パラドクスと呼びうる状況にあることを明らかにした。この背景には東南アジア地域が持つ農業資源の賦存量の大きさがあると考えられた。また、不確実性の高い環境下で営まれる熱帯農業の特徴を踏まえて人びとのリスク観に着目した推論をおこない、脱農化パラドクス現象に一定の合理性を与えたとともに、非農業部門の拡大が集約的技術による農業の近代化を誘起しうることを演繹的に示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東南アジアにおける脱農化の相対的性格を明らかにし、同地域の農村福祉向上を目指す農業開発やそれを支える農学研究の意義とあり方を現代の文脈のなかで再評価した。本研究で推論した脱農化パラドクスのメカニズムから農業技術面での近代化の進行が他律的な性質を多分に持つことが示唆され、東南アジアあるいは熱帯地域の農業・農村開発を適切に進める上で、農外セクターや非農業の生業活動との相互作用を一層考慮する必要があることがわかった。また、東南アジア地域研究における従来の仮説群をバージョンアップするための方針が得られた。
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