研究課題/領域番号 |
18H03455
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 |
研究代表者 |
大塚 健司 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター環境・資源研究グループ, 研究グループ長 (20450489)
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研究分担者 |
藤田 香 近畿大学, 総合社会学部, 教授 (00319899)
小國 和子 日本福祉大学, 国際福祉開発学部, 教授 (20513568)
菅野 拓 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (10736193)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 持続可能性課題 / 越境的実践 / バウンダリースパニング / バウンダリースパナー / 越境的協働 / 協働実践 / 協働現場 / 共創 / 持続可能性 / 協働解決 / ガバナンス / アジア / 日本 / 中国 / インドネシア / パンデミック / 災害 / 流域管理 / 都市農村連携 |
研究成果の概要 |
本研究では、持続可能性課題の協働解決にあたって行政部門、専門分野、政府と非政府アクター、研究者と様々なステークホルダーの垣根や境界を跨ぐような実践を「越境的実践」としてとらえ、越境的実践(バウンダリースパニング)による協働解決を図るためにどのような社会的仕組み―ガバナンス―がありうるのかについて、フィールドでの研究と実践から検討を行った。主な事例研究として日本の災害対応に見るコーディネーターの役割、インドネシア農村ガバナンスにおける文脈依存的な越境性、中国貴州省ミャオ族の文化の継承に見る橋渡し人の役割、中国の環境汚染問題をめぐるフィールドワークに見る越境的協働実践のダイナミズムを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
持続可能性課題の協働解決のような複雑で不確実な状況下での試行錯誤によるプロセスは、これまで個別事例の経験として語られることはあっても、共通の言語と概念によってあまり可視されてこなかった「暗黙知」の領域であるが、本研究はそこに「越境的実践」(バウンダリースパニング)という切り口から光を当てることができた。また本研究で明らかにした越境的実践のメカニズムは、協働解決の現場で実践のあり方に迷いや行き詰まりを感じている人びと、解決の現場に向かう際に周囲の不理解や抵抗にあって打開策を探っている人びと、さらにはこれから協働解決の現場に飛び込もうとしている人びとにとって実践的な指針やヒントとなる可能性がある。
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