拡張精緻化見込モデルによる東アジア・インバウンド観光者の情報消費行動研究

• 研究課題/領域番号: 18H03456
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分80020:観光学関連
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 伊藤 直哉 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 特任教授 (60261228)
• 研究期間 (年度): 2018-04-01 – 2023-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2022年度)
• 配分額: 14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円); 2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円); 2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円); 2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円); 2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円); 2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
• キーワード: 観光産業 / 消費者行動 / メディア効果 / COVID-19 / ELM理論 / リスク分析 / 精緻化見込モデル / ELM / 東アジア / インバウンド / リスク / 観光 / 精緻化見込みモデル / 観光情報行動 / 消費行動 / インターネット / パンデミック / 口コミ / 観光消費行動 / 新型コロナウイルス / ネット / 観光者 / 観光情報 / ソーシャル・メディア

研究成果の概要

本研究は、Elaboration Likelihood Model（精緻化見込モデル）により、東アジア各国の観光消費者の消費行動分析比較を行うことを目的に出発した。しかしながら本研究開始の２年目後半より、COVID-19による世界的なパンデミックの状態となり、その影響により、観光市場は完全な閉鎖状況に陥り、数年に渡り壊滅的打撃を受けることとなった。そこで、本研究は、パンデミックからの観光市場回復シナリオに研究テーマを変更し、対応を行った。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、ELM理論においてCOVID-19に起因する「経済リスク」や「社会リスク」、また「健康リスク」概念を位置づけた点にある。本来、ELM理論は、Cognitive側面に起因する安定的・継続的な中心ルート、Affective側面に起因する不安定的・短期的な周辺ルートという2ルート理論であったものが、第三項の「リスク概念」により、調整効果を得ることがいくつかの論考で検証された。この点は、COVID-19による不幸中の幸いである。
その一方、社会的意義としては、情報源信頼性と議論的信頼性の二つの信頼性の活用により、最も効果的な観光産業復活へ向けたロードマップを示したことにある。

研究成果

• [雑誌論文] Risk and destination perceptions of Wuhan, China since the COVID-19 pandemic (2022)
  • 著者名/発表者名: Ong, Y. X., Ito, N., & Sun, T
  • 雑誌名: Anatolia 巻: 01-2022 号: 2 ページ: 1-15
  • DOI: 10.1080/13032917.2021.2016450
  • 査読あり
• [雑誌論文] 中国人観光客のオンライン・クチコミ情報処理プロセスから見る精緻化見込モデルの変容 (2021)
  • 著者名/発表者名: 孫涛, 伊藤直哉, 張セン
  • 雑誌名: 観光研究 巻: 33 号: 1 ページ: 5-18
  • DOI: 10.18979/jitr.33.1_5
  • ISSN: 1342-0208, 2189-7530
  • 査読あり
• [雑誌論文] 訪日中国人観光客消費行動の変化と進展―精緻化見込モデル(ELM)から見る「爆買い」の裏側― (2019)
  • 著者名/発表者名: 伊藤直哉・張俊嬌
  • 雑誌名: 情報文化 巻: 26-1 ページ: 3-10
  • 査読あり
• [雑誌論文] “I Want to Go There Too!” Evaluating Social Media Influencer Marketing Effectiveness: A Case Study of Hokkaido’s DMO (2019)
  • 著者名/発表者名: Yi Xuan Ong and Naoya Ito
  • 雑誌名: Information and Communication Technologies in Tourism 2019 巻: 1 ページ: 132-144
  • 査読あり
• [雑誌論文] I Want to Go There Too!” Evaluating Social Media Influencer Marketing Effectiveness: A Case Study of Hokkaido’s DMO (2019)
  • 著者名/発表者名: Yi Xuan Ong and Naoya Ito
  • 雑誌名: Information and Communication Technologies in Tourism 2019, Proceeding of the International Conference in Nicosia 巻: - ページ: 132-144
  • 査読あり / 国際共著
• [学会発表] Evaluating the Effectiveness of Social Media Influencer (SMI) Marketing Campaign of Hokkaido’s DMO (2018)
  • 著者名/発表者名: オン イーシャン・伊藤直哉
  • 学会等名: 第15回観光情報学会全国大会
• [学会発表] 観光情報分野における精緻見込モデル（ELM）の応用について-中国人観光客を対象に (2018)
  • 著者名/発表者名: 孫涛・伊藤直哉
  • 学会等名: 第15回観光情報学会全国大会
• [学会発表] Sharing or Not? Focusing on Online Social Capital in Travel Information Engagement (2018)
  • 著者名/発表者名: 張俊嬌・伊藤直哉・劉績宏
  • 学会等名: 第15回観光情報学会全国大会
• [図書] 口コミを観る/観られる―爆買いを解き明かす口コミ理論を考える (2021)
  • 著者名/発表者名: 伊藤直哉
  • 出版者: ナカニシヤ出版