研究課題/領域番号 |
18H03466
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80040:量子ビーム科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
長谷川 祐司 北海道大学, 工学研究院, 教授 (60282498)
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研究分担者 |
筒井 泉 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 特別准教授 (10262106)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
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キーワード | 量子物理学 / 量子光学 / 中性子光学 / 物質波光学 / 弱値 / 中性子干渉計 / 磁気光学トラップ / 量子ダイナミックス / 量子基礎論 |
研究成果の概要 |
本研究課題において、3つの中性子干渉計実験を行った。それらは、1)遅延選択オプション付きの量子チェシャ猫現象を確認する実験、2)3光路干渉計を用いた量子チェシャ猫の3つの自由度の分離実験、3)2つのスピン回転機に異なる周波数を適用して、マッハ・ツェンダータイプの干渉計における2光路の同時弱測定の実験である。さらに、量子測定における「隠れた誤差」の存在を示しさらに定量化を実現した実験を、中性子スピン偏極測定装置を用いて、行った。これらはすべてウィーン工科大学との共同研究の一環として行った。またこれらと並行して、北海道大学においては、原子波干渉実験を行うための環境整備を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
量子力学の提示する事象には、日常の世界観から理解しようとすると、不可解な事柄が多数含まれている。本研究課題では、中性子干渉計と中性子偏極測定装置を用いて、未踏の基礎量子物理学現象にアプローチし、数々の新たな知見を得ることに成功した。その中には、『不思議の国のアリス』に出てくる笑いのみを残して消える「チェシャ猫」にちなんで名づけられた、量子チェシャ猫現象と呼ばれるものに関連する研究が含まれている。さらに、量子測定において、今まで認知されていなかった、測定誤差に関する研究においても成果が報告されている。これらの研究はウィーン工科大学との国際共同研究によって遂行された。
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