研究課題/領域番号 |
18H03476
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80040:量子ビーム科学関連
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 (2020) 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 (2018-2019) |
研究代表者 |
和田 健 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 准教授 (10401209)
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研究分担者 |
望月 出海 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 助教 (30579058)
白澤 徹郎 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 主任研究員 (80451889)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
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キーワード | 低速陽電子ビーム / 低速陽電子回折 / 低速電子回折 / 表面 / 陽電子 / 構造解析 |
研究成果の概要 |
低速電子回折の陽電子版の低速陽電子回折は,重元素を含む表面でも問題の無い理想的な結晶表面構造解析手法として提案されてきたが,反粒子を用いる手法のため十分なビーム強度を得ることが困難である。我々は,加速器による高強度低速陽電子ビームを用いた低速陽電子回折装置を開発し,回折パターンの観測に成功した。当初用いていた2層の遅延線アノードによる検出器には,十字状の広い不感領域があったが,3層の遅延線アノードからなる検出器を用いた装置を新たに開発し,この十字型の不感領域の無い回折パターンの観測を可能にした。また, LEPD用の表面構造解析コードを整備し,LEPDによる表面構造解析が可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
次世代電子デバイスや先進触媒材料の研究分野において,物質の表面に発現する物理現象の研究は益々その重要度を増している。物質表面の特異な電子状態の観測やその他の機能計測と共に,それら物理現象の発現の源となる原子位置座標に関する研究は重要である。本研究成果によって,理想的な表面構造解析手法として提言されてきた低速陽電子回折法による表面原子位置座標の構造解析手法の整備が進んだことで,同手法による今後の応用研究の進展が期待できるようになった。
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