研究課題/領域番号 |
18H03491
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
歳森 敦 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (80222149)
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研究分担者 |
上保 秀夫 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (00571184)
松林 麻実子 筑波大学, 図書館情報メディア系, 講師 (10359581)
溝上 智惠子 筑波大学, 図書館情報メディア系(副学長), 副学長 (40283030)
宇陀 則彦 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (50261813)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | 記憶の継承 / オーラルヒストリー / デジタルアーカイブ |
研究成果の概要 |
市井の人々が日常生活の中で生成する,自身の居住地域に関する「地域記憶」の蓄積と世代間の循環(記憶の継承)を目的に,VRを用いたオーラルヒストリーのデジタルアーカイブのプロトタイプを構築した.公共図書館で提供できるレベルの,特別の技術や高価な設備を必要としない仕組みとして,360度カメラ等を用いた撮影システムを組むと共に,同システムを用いて最大4名が地域の思い出を語り合う様子を撮影し,視聴者がその場にいるかのような没入感で映像を視聴できるVRコンテンツを簡便に作成するワークフローを示すことで,コミュニティの記憶をデジタルアーカイブ化する方法を実証的に提示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行事例において仮想現実(VR),人工知能(AI),自然言語処理(NLP)を組み合わせた「記憶」のデジタルアーカイブ化が既に実践されているが,その対象は戦争や災害のような特別の経験にかぎられている.本研究は,居住地域に関する,ありふれているがその地域と時代に固有の「記憶」を語り継ぐ仕組みとして,特別の技術や高価な機材を用いずに,市民の語りを臨場感・没入感が高いVRコンテンツとして記録するプロトタイプシステムを構築した.これにより,公共図書館等が地域住民によるオーラルヒストリーのデジタルアーカイブを作成することが実現可能であることを示した.
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