研究課題/領域番号 |
18H03498
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
山本 仁志 立正大学, 経営学部, 教授 (70328574)
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研究分担者 |
鳥海 不二夫 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (30377775)
岡田 勇 創価大学, 経営学部, 准教授 (60323888)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 協力の進化 / 社会シミュレーション / 社会的ジレンマ / 間接互恵 / 公共財ゲーム / Social Norms / 規範エコシステム / 進化ゲーム理論 / エージェントシミュレーション / ゲーム理論 / 社会規範 / norm ecosystem / evolution of cooperation / social norms / agent-based simulation |
研究成果の概要 |
本研究課題は協力と規範の共進化について知見と手法における両面で画期的な成果を得た。知見においては、間接互恵規範において協力の進化のために必須となる規範の存在を明らかにし、これまでの間接互恵による協力の進化の研究を刷新した。また、規範ノックアウト手法の開発により、複数規範が混在する環境下で特定の規範の役割を詳細に分析することを可能とした。 更には、人が持つバイアスに着目し、公正世界信念や損失回避性が協力の進化を促進することを被験者実験によって明らかにした。実社会における規範理論の分析のため新型コロナウィルス感染拡大下における外出自粛などの諸行動を規定する要因を2時点のパネル調査によって分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は大きく2つの点から学術的意義や社会的意義を持つ。第一は規範ノックアウト手法を用いることで規範エコシステムを包括的に分析する点である。既存研究の主要な関心は「どのような単一の規範が共有されることが社会秩序を安定させるか」というものであった。申請者らが開発した規範ノックアウト手法は複数規範の相乗効果や対立がもたらす影響を考慮することができる手法であり、この手法は規範エコシステムの包括的分析を可能とした。第二の貢献は「実験室実験による規範の心理基盤の解明」「実システム上の規範の分析」「エージェントモデルによる制度設計」を統合することで知見の信頼性と応用可能性を格段に向上させたことである。
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