研究課題/領域番号 |
18H03500
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 広島大学 (2020-2021) 東京大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
眞溪 歩 広島大学, 脳・こころ・感性科学研究センター, 教授 (50273842)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
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キーワード | 磁覚 / 潜在意識 / 顕在意識 / 脳波 / 干渉効果 / Stroop効果 / priming効果 / 磁気感受性 / 行動実験 / 脳波計測 |
研究成果の概要 |
ヒトは磁気感受性を持つ動物が持つ磁気受容体の候補を有しており,潜在意識化で地磁気に対する感受性を持っていてもおかしくない.地磁気はヒトが数分で移動できる時空間では強度一定であるため,この範囲でヒトが受ける地磁気変化は自身の運動による回転変化のみとなる.そこで,地磁気強度一定のもと,様々な回転・スイング地場刺激をヒトに与えた.これに対する生理応答では,北半球在住のヒトが普段浴びていると考えられる地場スイングに対してのみ,脳波のアルファ波の事象関連脱同期現象が観察された.また,行動応答では,回転磁場環境下で平行移動する光刺激への応答の反応時間に干渉効果(Stroop効果)が観察された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光,音,力と並び磁気は物理量でありながら,視覚,聴覚,体性感覚と並ぶ磁覚の存在はヒトでは明白ではなかった.本研究の学術的意義は,生理実験と行動実験の両面から,ヒトの磁覚の存在を明らかにしたことである.磁覚のように潜在意識下でのみ処理される感覚情報は,他にもかなり存在すると考えられる.本研究の社会的意義は,本研究で用いたアプローチが他の潜在感覚研究にも転用可能であることである.たとえば,内受容感覚はこの潜在感覚の好例で,顕在化する場合ストレス等との関係が指摘されている.本研究で用いた磁覚と視覚での干渉効果と同じように,ストレスと内受容感覚の干渉効果として捉えることもできる.
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