研究課題/領域番号 |
18H03502
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
水原 啓暁 京都大学, 情報学研究科, 講師 (30392137)
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研究分担者 |
佐藤 直行 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (70312668)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | コミュニケーション / 脳波 / 人工知能 / シンクロ / 音声理解 / 脳計測 / 音声知覚 / 自然言語処理 |
研究成果の概要 |
脳内の皮質部位間をまたがる情報伝達に,神経の振動的な電気信号の皮質間でのシンクロ現象が関与していることが指摘されている.この振動的信号のシンクロ現象は,単に脳内の皮質部位間での情報伝達のみでなく,脳をまたぐ情報伝達,つまりコミュニケーションにも共通する原理であるとの観点で,音声リズムと脳波のシンクロ現象を検証した.コミュニケーションの質的な変化をとらえることを目的として,最新のニューラルネットワークモデルによる自然言語処理技術を用いて,実験参加者の理解度を評価した.このことにより,振動的信号のシンクロ現象により脳間の情報伝達についても記述可能であることを支持する結果を得た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
振動的信号のシンクロ現象により,脳内のみならず,脳をまたぐ情報伝達が実現されていることを示すことは,脳の異なるスケールにおける情報伝達のメカニズムを,統一的な原理で記述可能な枠組みを提出することとなる.このことは,脳の情報処理メカニズムに基づいた新たな情報伝達様式の提案につながる可能性を秘めている.また,ニューラルネットワークモデルによる自然言語処理技術により,コミュニケーションの理解度を定量測定する方法は,本研究と同様のコミュニケーションを対象とした心理学実験のみならず,一般のコミュニケーションの質を評価するツールとしても有用である.
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