研究課題/領域番号 |
18H03511
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
関野 正樹 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20401036)
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研究分担者 |
横田 知之 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (30723481)
富岡 容子 (桂木容子) 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20610372)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 生体計測 / フレキシブルデバイス / 組織移植 / イメージャー / フレキシブルエレクトロニクス / 形成外科 |
研究成果の概要 |
乳癌の切除を行った後、生活の質を高めるために、組織移植によって乳房を再建する例が増えている。移植された組織には、術後一週間程度にわたり、血栓が生じる場合があり、血流異常を即時に検出するシステムが求められている。本研究では、有機フォトダイオード(OPD)と有機発光ダイオード(OLED)を用いたフィルム型のイメージャーを開発し、移植された組織の皮膚に貼り付け、血流状態をマッピングする。カメラ等の従来技術では、数時間間隔の観察となり、障害の発見が遅れることがあった。本デバイスは常時観察が可能であり、マッピングにより局所的な血流障害も検出できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フレキシブルデバイスは、柔軟性・低コスト・軽量性といった優れた特徴を有することから注目され、ヘルスケアや医療、スポーツなど、多方面への応用が期待されている。しかし、現在までに製品化されたアプリケーションは多くない。その点で、本研究での有機イメージャーの医療応用は、フレキシブルデバイスの用途を拡大する先駆的な試みである。近年増加しつつある乳癌治療後の乳房再建におけるリスクを抑えられることが期待でき、開発の意義は大きい。本研究では、提案するイメージャーの応用として、主に組織移植後の血流状態モニタリングに取り組んだが、潜在的な応用先は医療用途に限らず幅広い。
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