研究課題/領域番号 |
18H03514
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
田中 志信 金沢大学, フロンティア工学系, 教授 (40242218)
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研究分担者 |
小川 充洋 帝京大学, 理工学部, 教授 (30322085)
野川 雅道 公立小松大学, 保健医療学部, 准教授 (40292445)
五十嵐 朗 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (10570632)
鈴木 郁斗 公立小松大学, 保健医療学部, 助教 (10880768)
畑中 由佳 藍野大学, 医療保健学部, 助教 (30622120)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 近赤外分光法 / 血液浄化療法 / 適性透析 / 透析液廃液成分モニタ / 近赤外LED / 血液透析 / 透析液排液 / 透析終点 / 適正透析 / 近赤外多波長LED / 透析液廃液成分 / 試薬レスモニタ / 人工透析 / 透析液廃液 / 陰性吸光度 |
研究成果の概要 |
血液透析の効果は透析前後の採血によって決まるため透析終了まで確認できない。そこで本研究では最適な終点を透析中に推定可能とするため、光学式透析液廃液モニタを試作した。自作の透過反射型フローセルに、12種類の近赤外LEDを搭載した市販分光計を組み込み、尿素・尿酸・クレアチニンの3成分混合水溶液を対象に「総当たり法」の重回帰分析により尿素濃度の予測精度を検証した。その結果、妨害物質の濃度が一定の場合、10波長以下の少ない波長数で相関係数0.8以上の良好な結果が得られた。しかし妨害物質の濃度が異なる場合には予測精度が低下したため、今後LEDの光量を増やすなどの改良が必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題により、透析廃液中の尿素濃度を近赤外領域のLEDを用いて、それも10波長以下の少ない波長数で推定可能であることが示された。自作の透過反射型フロ―セルと市販の近赤外簡易スペクトルメータを組み合わせて構築したプロトシステムには改良の余地が多々あるものの、尿素以外の妨害物質(尿酸、クレアチニン)の濃度が一定の3成分水溶液をサンプルとした場合、実測濃度との相関係数が0.8以上の高精度で尿素濃度を推定可能であった。この結果は、廉価で簡易構造の光学式透析液廃液モニタ具現化の端緒を開くものであり、今後の透析治療の効率化、延いては血液浄化療法の理想形である「自宅透析」への貢献が期待できる。
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