研究課題
基盤研究(B)
本研究では、神経伝達物質のひとつであるドパミンを非侵襲的に観察するドパミンイメージングの実現を目指し、低濃度分子の磁気共鳴撮影(MRI)を可能とするCEST MRI技術の開発を行った。その成果として、CEST MRIにより水溶液中におけるドパミンの画像化が可能であることを示した。さらに、ドパミンのCEST MRIにおける種々の特性を明らかにするとともに、ドパミンの定量手法を開発した。
脳内のドパミン量とパーキンソン病や統合失調症との関連が知られているが、現在のところ脳内のドパミンを直接イメージングする技術は存在しない。本研究の成果であるドパミンイメージングの手法を進展させることにより、ドパミン神経系と生体機能との関連に関する詳細な理解や、ドパミン関連疾患の発症機序の解明や新規治療法の開発、あるいは早期診断や鑑別診断に資する技術としての利用が期待できる。
すべて 2019 2018
すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件)