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細胞膜表面の低分子抗体修飾による細胞製剤の標的指向化

研究課題

研究課題/領域番号 18H03516
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分90110:生体医工学関連
研究機関京都大学

研究代表者

樋口 ゆり子  京都大学, 薬学研究科, 准教授 (40402797)

研究分担者 山下 富義  京都大学, 薬学研究科, 教授 (30243041)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
キーワードドラッグデリバリー / 間葉系幹細胞 / 低分子抗体 / ドラッグデリバリーシステム / scFv
研究成果の概要

間葉系幹細胞は、抗炎症作用や免疫調節作用、多分化能を有するが、静脈内投与後比較的すみやかに体内から消失する。細胞治療においても、治療細胞を治療の標的部位への集積や、標的の細胞との相互作用の増強などの生体内動態制御が治療効果の向上に繋がると考えられる。本研究では、非天然アミノ酸の導入により低分子抗体を細胞膜上に配向性を揃えて修飾する方法を確立した。さらに、抗ICAM1 VHHの修飾により、間葉系幹細胞を炎症肝へ選択的に集積させることができた。本研究の成果は、間葉系幹細胞の組織選択的な炎症抑制効果を増大させるだけでなく、将来的には組織再生医療にも繋がることが期待できる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、VHH修飾により、特定の組織への間葉系幹細胞の集積に成功した。これにより、組織選択的な治療効果と他の臓器での副作用の軽減を得ると共に、治療に必要な間葉系幹細胞数を減らすことで提供された細胞の有効活用が可能になる。また、間葉系幹細胞は肝臓、神経、筋肉ほか様々な組織への分化能を有し、再生医療への利用が期待されているが、間葉系幹細胞を静脈内投与すると、体内からの消失が早く分化には至らない。本研究の成果により治療対象組織に間葉系幹細胞を生着させることができれば、分化を利用した組織再生医療に繋がり、難治性疾患治療や臓器移植に代わる治療に貢献しうると期待できる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 細胞膜修飾による細胞挙動の制御2021

    • 著者名/発表者名
      Yuriko Higuchi, Yoshimasa Takafuji
    • 雑誌名

      薬学雑誌

      巻: 141 号: 5 ページ: 661-665

    • DOI

      10.1248/yakushi.20-00219-6

    • NAID

      130008032746

    • ISSN
      0031-6903, 1347-5231
    • 年月日
      2021-05-01
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] クリック反応を利用したタンパクの細胞膜表面への部位特異的な修飾2022

    • 著者名/発表者名
      平田剛、國井朋佳、横田美咲、樋口ゆり子、山下富義
    • 学会等名
      第15回次世代を担う若手のための医療薬科学シンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 細胞治療を支える次世代医工学2020

    • 著者名/発表者名
      樋口ゆり子
    • 学会等名
      第36回日本DDS学会学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2023-01-30  

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