研究課題/領域番号 |
18H03521
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
坂元 尚哉 東京都立大学, システムデザイン研究科, 准教授 (20361115)
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研究分担者 |
三好 洋美 東京都立大学, システムデザイン研究科, 准教授 (50455367)
伊井 仁志 東京都立大学, システムデザイン研究科, 准教授 (50513016)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
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キーワード | 細胞核 / アクチン細胞骨格 / クロマチン / 不均質性 / LINC複合体 / メカノバイオロジー / 細胞バイオメカニクス / 細胞骨格 / 細胞内張力 / 架橋タンパク質 / 転写活性 |
研究成果の概要 |
本研究では,力学環境における細胞応答メカニズムにおいて細胞核が力学的および構造的に果たす役割の解明を目的として,細胞核内力学特性評価および細胞核と細胞牽引力との関係を検討した.細胞核内局所の力学特性および接着基質伸展により細胞核内に生じるひずみ分布を評価した結果,細胞核内は不均質な力学特性分布を示し,その不均質性に対してDNA凝集状態とは異なる構造因子が重要な役割を持つことが示唆された.また,細胞核と細胞骨格との結合を阻害した実験結果から,細胞力学応答に深く関与する細胞骨格および細胞牽引力の細胞内分布に対して,細胞核の構造的関与も示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
力学環境に対する細胞応答は身体の生理機能維持や病理に深く関与することが知られている.細胞の力学環境への応答メカニズムにおいて,細胞外部の力学環境情報の細胞核への伝達および細胞核の変形が重要な役割を担うとして注目されている.力学特性は変形に極めて密接にかかわる物性であり,本研究結果は,伝達された力が,細胞核内部で局所的に異なる変形を引き起こし,細胞核内部のDNA構造等を変化させることで細胞応答を導く可能性を示唆する.また細胞核の存在も,力の伝達に重要な細胞骨格構造に影響を与える相互作用を持つことを示し,細胞応答メカニズムの解明に大きく寄与すると考えられる.
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