研究課題
基盤研究(B)
本研究は、常温核偏極MRI(DNP-MRI)の高度化により、分布・代謝に時間を要する代謝過程全般に応用可能な生体代謝リアルタイム分子イメージングの技術基盤を構築することを目的とした。そのために、13Cなど他核測定が可能な計測プローブ開発と画像化コイルの開発を行なった。その結果、実用的な時間で13C DNP-MRIが実現可能なことを明らかにした。また、担元モデル、糖尿病モデル動物に応用し、その有用性を示した。以上の結果は、これまで行われている1H DNP-MRIのみならず13C DNP-MRIなどの代謝イメージングに展開可能な潜在的有効性を示唆している。
様々な代謝反応により生体機能・恒常性が調節されている。そのため、疾患状態において代謝反応や代謝産物が変化し、診断や治療効果の判断指標として用いられている。リアルタイムで臓器代謝活性を計測できれば、創薬・医療に貢献することが期待できる。極低温核偏極MRIは近年発展している技術であり、前立腺がん等での代謝変化検出が示されているが、測定可能時間が短く応用が限られている。そこで、常温で繰り返し計測を実現し応用範囲を広げることを目的とし、本研究ではその技術基盤を確立した。
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